プロダクトデザイナー石黒猛製作の不可思議な道具と、パフォーマーの豊かな身体が非日常の世界を作り出す。舞台と客席の境界線を取り払ったスタイルで、観客はいつの間にか物語に参加することになるでしょう。その場に居合わせた人たちだけが体験する特別な時間です。
翻訳家の松岡和子さんに「シェイクスピアとは何か」という話を伺い、そうか「風よ吹け」と言葉にすることかと、胸に刻んで帰りました。舞台なり演劇なりの秘伝をみた気がします。風よ吹けと天に叫ぶのです。
松岡さんと初めてお会いしたのは、2001年「グローブ座春のフェスティバル」の時です。その頃のシェイクスピアは僕にとって遠い、あるいは全く関係のないものでした。いや、最近までそうだったかもしれません。
この秋静岡で、ギリシャ悲劇をやらせて頂きます。ならばその前にシェイクスピアをと、芋づる式に辿り着き。マイムをやっていた頃から考えると10年単位で時は過ぎ。でも今回シェイクスピアを読んでみて、ただただ遠回りをしていたわけでもないと思いました。
いろんなことに時間が掛かります。でも、そういう辿り着き方、良しとしようとも思っています。
本日は、ご来場頂き、まことにありがとうございました。
小野寺修二
2016年7月15日(金)〜18日(月・祝) 全6回公演
15日(金)19時30分
16日(土)14時★/18時
17日(日)14時★/18時
18日(月)14時
★:ポストトーク等のイベントあり
全席自由・日時指定
一般前売 3,500円
当日 4,000円
高校生 1,000円
中学生以下 無料(3歳以上)
(但し、事前予約が必要です)