『オイディプス』は紀元前5世紀頃の劇作家ソポクレスによって書かれ、21世紀の今なお様々な演出により上演され続ける代表的な古典戯曲です。崇高な悲劇として演出されることの多いこの作品ですが、今回の演出プランでは、スリリングな劇展開をさらに加速させ、現在を生きる観客にも共感できるよう斬新な表現が試みられる予定です。苦悩する王の物語が、どんな舞台に仕上がるのか……新しいオイディプス像にご期待ください。
『オイディプス』では、「自分のことほど実はよくわからない」という、誰にでも当てはまりうる状況ゆえに、良かれと思ってとった行為がくつがえされ、自分の過ちが照らし出されてしまうという皮肉が描かれています。そんな普遍的な「破滅」の姿を劇的に浮かび上がらせているために、多くの観客を魅了してきました。本作の上演は、人が生きてゆく上での根本的な矛盾や不可解さに想いを馳せる機会となるのではないでしょうか。
オイディプスは古代ギリシア・コリントスの王家で育ったが、「両親を殺すだろう」という神託を受けそれを避けるべく旅に出た。その途中、三叉路でとある一行と争いになり、彼らを殺してしまう。やがてテーバイにたどり着き、市民を恐れさせるスフィンクスを退治し、先王を亡くした妃イオカステと結婚する。その頃、恐ろしい疫病が流行し始め、巫女のいるデルポイへ神託を求めたところ「この混乱は先王ライオスが殺されたためである」と告げられる。オイディプスは自ら暗殺者の探索に乗り出す。しかし、三叉路で自分が殺した相手こそライオスであり、ライオスとイオカステが自分の産みの親であることを知るのだった……。
11月26日(土) 16時
11月27日(日) 14時
12月 3日(土) 16時
12月 4日(日) 14時
トークゲスト
11月26日(土):首藤康之氏(バレエダンサー)
12月3日(土):今井朋彦氏(文学座)
12月4日(日):片桐はいり氏(俳優)
トークは、ゲスト、小野寺修二、宮城聰の3名によって行われます。
11月
22日(火)11時開演・14時30分開演
24日(木)13時30分開演
25日(金)13時30分開演
28日(月)13時30分開演
29日(火)13時30分開演
30日(水)13時30分開演
12月
1日(木)11時00分開演・14時30分開演
5日(月)14時30分開演
6日(火)13時30分開演
7日(水)13時30分開演
8日(木)10時30分開演
9日(金)14時20分開演
※ 11月28日(月)、29日(火)は一般販売はございませんのでご了承ください。
※ お問い合わせ:SPACチケットセンターTEL.054-202-3399
鑑賞事業をご希望の学校は、SPAC事務局へお問い合わせください。
TEL.054-203-5735
- 一般大人4,000円
- 大学生・専門学校生2,000円
- 高校生以下1,000円
(お問い合わせ・お申し込みはSPACチケットセンター TEL.054-202-3399まで)