『ふしぎの国のアリス』公演中止のお知らせ

この度、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の収束が見通せない現状をふまえ、6月20日(土)に開幕を予定していた『ふしぎの国のアリス』を中止することとなりました。

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先の見通せない状況が続きます。皆さまどうぞお身体ご自愛くださいませ。
またお目にかかれますことを、心より願っております。

カンパニーデラシネラ


 

新国立劇場、いわき芸術文化交流館アリオス、水戸芸術館で6月20日から予定されていたカンパニーデラシネラ『ふしぎの国のアリス』公演の中止が決まりました。

5月6日を見据えたこの4月は「上演」の二文字を、日によってパーセンテージは違っても期していて、家にこもりフツフツと、再開に向けた準備期間として過ごしていました。ここへ来て夏まで見渡せることとなり、常日頃は目の前のその日会う人達からの刺激で活力や動力、発想を得て過ごしていて、馬車馬あるいはと計画性から遠い性分ですが、あえてそこは輪をかけ動き出そうと思います。

今回劇場の方はご尽力くださり、再演で道具も衣装もある、出演者も勝手知ったる仲間とで、実際顔を合わせての稽古は極限まで減らしもしかして、とよぎったところでした。どこかで徐々に始まるはずの劇場再開のタイミングを、祈り待つばかりです。

先日、散歩をしました。接触を避け避け、人のいない路地に入った途端、急に走りたくなりました。20m程。全速力で。風をきる、子どもの頃の何か、ギアをMAX上げること、突発的な、見境のない、もしかしてまだ大丈夫。存外、体が軽かった。調子に乗って何本か。ここのところ続けているトレーニングの成果とニヤニヤしながら「ビバ!ルーティン」と叫び帰宅しました。

翌朝。足腰はフワフワで、自分のものでないような。下半身全部が覚束ない、雲の上、全力疾走の破壊力。

僕が、ここでこのエピソードをちょっと嬉しく思うのは、意味なく走り出したくなったこと、そこに必然がなくて、無目的にギアをあげてみたくなったこと、思いつきと試すこと、結果はどうあれ。もしこの状況下で何か自分が変化出来るとしたら、自分から発火するその原動力に期待したいと思うのです。

小野寺修二