斜めとは、苦しいようで
自らその負荷をかけている部分もあり、
希望に満ちていること。
演出小野寺修二と、バレエダンサー首藤康之四作目のコラボレーション企画。
小野寺は、マイムの発想から出発した演出で、視覚的に心情や状況を浮かび上がらせる。
シンプルな物事をクローズアップすることにより、その本質・普遍的な部分にタッチし、核となる部分を想像させることは、演劇的であり同時に絵画的でもある。
今作は物語によりかかるのではなく、言葉を使わず奥底のヒダを見つめ、通常目には見えない裏側を視覚的に表出させていく。
登場人物は、いたって常識的なある男。
人当たりがよく明るく、礼儀正しい。
条件に恵まれ不自由ない人生、に思える。だがしかし。
彼の心の深淵。裏側にある奥底。汚い部分醜い部分陰の部分。
目に見えない、誰にも知られていない秘密の項がある。
これは特別な男の話だろうか。
首藤康之
自分の身体という道具を持って、小野寺修二さんと4回目の旅に出ることになりました! 小野寺さんとの旅はいつもたくさんの秘密に満ちています。 予想もしないことが常に起こり、時に絶望的な感覚に襲われながらも、最後には決して言葉では表すことができない、何ともいえない豊かな気持ちが残ります。 また今回は“斜面”という如何にも険しそうな道、、、、、、 きっと簡単ではないこの旅に、皆様も是非一緒に参加してください!
小野寺修二
バレエダンサーの首藤康之さんと、5年ごとご一緒させて頂いています。2008年最初の作品で、東京バレエ団を退団された直後の首藤さんと、水と油というマイム集団でしか活動してこなかった僕が出会い、思いがけない共通項、可視化出来ない身体の可能性を感じました。
10年間の身体と考えると随分違いがあるように思います。いつの間にか手放したこと、その代わり手に入れたもの、認識しないまま。表現について感じます。
マイムにとって静止は大切で、それは次の動きの想像に繋がるから。動きそのものではなく、もしかしたら想像力の発動に重点を置いている。静止の創出に懸命で、直接伝えることを手放しているかもしれない。今回、雫境さんというダンサーにご参加頂き、「視る」について大いに考えたいと思います。動きと静止の連続で生まれるものについて。
2018年6月
9日(土) 19:00
10日(日) 14:00 17:00
11日(月) 休演
12日(火) 19:30
13日(水) 14:00
14日(木) 19:00
15日(金) 19:00
16日(土) 14:00 17:00
17日(日) 14:00
【全席指定(税込)】
一般 5,300円
U-24 4,300円
小中高生シート 1,000円
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
電話 03-5391-2111(代) FAX 03-5391-2215
<受付時間>9:00~22:00(休館日を除く)
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結しています。